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映画『オットーという男』鑑賞

この映画は、オットーという孤独で嫌われ者の男性が、向かいの家に引っ越してきた移民一家との触れ合いを通して、人間らしさを取り戻す姿を描いたヒューマンドラマです。

人は、誰とも関わらずに生きていくことは不可能で、愛すべき隣人の存在の大切さが伝わる良い映画でした。また現代のハリウッドが、このように抑制的で安心感のある作品を送り出した(1)ことに驚きました。

(1)『オットーという男』は2022年のアメリカ映画だが、『幸せなひとりぼっち』という2015年のスウェーデン映画のリメイクである。『幸せなひとりぼっち』は、世界的なベストセラーとなったフレドリック・バックマンの同名小説を映画化した作品である。当時スウェーデンで大ヒットし、同国のアカデミー賞といわれるゴールデンビートル賞で、主演男優賞と観客賞を受賞した。今回、『幸せなひとりぼっち』もアマゾンプライムで視聴した。こちらも良い映画だった。より原作に忠実なのは、『幸せなひとりぼっち』かもしれない。