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『家康、波乱万丈!』鑑賞

国立公文書館の令和5年度第1回企画展『家康、波乱万丈!』へ足を運びました。

国立公文書館は、家康が創始した富士見亭文庫(後の紅葉山文庫)の旧蔵書を多く引き継いでいるそうです。今回は、①家康ゆかりの合戦、②家康に仕えた多様な家臣たち、③家康のアーカイブズという視点から、関係資料を通して家康が紹介されていました。

興味深かったのは、天下人となった家康による「古記録の調査・書写・収集」「出版事業」「御文庫の創建」(1)です。これらは、戦国大名としての家康からはイメージしづらい文化的な活動だったからです。250年以上続いた江戸幕府の礎は、こんなところにもあるのかもしれません。

残念ながら古文書を読み解く能力はありません。しかし用意された丁寧な説明のおかげで、思いのほか長居をしました。

(1)いずれも、③家康のアーカイブズで紹介されていた。