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日本ファイナンス学会に参加する

 

先週末開催された、第31回日本ファイナンス学会にオンラインで参加しました。

今回は、Intangible Assetsから2つ(1)、Social Investment/ESG(1)から1つ(2)、M&Aから1つ(3) 、Equity markets(2)から1つ(4)、計5つの報告と討論を視聴させて頂きました。

ファイナンス学会における関心(5)は、ファイナンスの先生方が、無形資産・企業価値・人的資本・ESGといった、会計とも共通するテーマにどのように取り組んでおられるかという点です。もとより実証研究を行う能力はありません。しかし貴重な報告と活発な討論は、今後の研究の助け(6)になります。ありがとうございました。

(1)①オフバランス無形資産と株式評価価値:CSRモデレータ効果の検証、②人的資本・組織資本の株式リターン予測力-その要因はミスプライスかリスクプレミアムか。

(2)①機関投資家のESエンゲージメントの選択と効果。

(3)①親子上場解消を決断する企業の特徴及び状況-上場子会社及び親会社に関する定量データ等の実証分析-。

(4)①東証市場再編が企業行動に及ぼす影響:東証一部からプライムへ。

(5)元々は、会計ビッグバンで導入された会計基準に関連する、割引計算や期待収益率、トービンのQといった点に関心があった。

(6)例えば、「人的資本・組織資本の株式リターン予測力-その要因はミスプライスかリスクプレミアムか」では財務会計の先生の論文も参照されていたこと、「東証市場再編が企業行動に及ぼす影響:東証一部からプライムへ」では時宜を得たテーマにスピード感を持って取り組まれていたこと。