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『宮崎学 イマドキの野生動物 自然界の報道写真家がとらえた日本の自然』鑑賞

高崎市美術館(1)で開催されている『宮崎学 イマドキの野生動物 自然界の報道写真家がとらえた日本の自然』を鑑賞しました。

宮崎学(2)は自然と人間をテーマに社会的視点に立った「自然界の報道写真家」です。現在も日本中の自然を観察し、けもの道シリーズ(3) を中心とした哺乳類、猛禽類の撮影において、独自の分野を開拓しています。

本展覧会では、タイワンリス・ニホンザル・ムササビ・テン・(亡くなった)ニホンジカなど多くの動物の写真が展示されていました。日本の豊かな自然とともに、日頃接することのない世界を垣間見ることができました。また、人間の生活空間近くに出没する野生動物や外来動物の生態を通じて、人間社会を浮き彫りにしつつ、日本各地で話題になっている獣害被害のアドバイザーとしても活躍する宮崎の活動も紹介されていました。「自然界の報道写真家」として、社会性のあるテーマにも取り組んでいることを興味深く感じました。

今回、日を変えて、高崎市タワー美術館と高崎市美術館へ足を運びました。どちらも立地が良く、入場料もお値打ちでした(4)。おかげさまで隙間時間を有効に使うことができました。ありがとうございました。

(1)JR高崎駅西口から徒歩4~5分。旧井上房一郎邸の見学も可能。

(2)1949年長野県生まれ。

(3)動物たちの通り道に自作の赤外線センサー付ロボットカメラを設置し、撮影困難な野生の姿を撮影したシリーズ。

(4)どちらも大人1人600円。