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映画『リバー、流れないでよ』鑑賞

この映画は(1)、冬の京都の「貴船神社」と「料理旅館ふじや」を舞台に、2分間のタイムループから抜け出せなくなった人々の戸惑いと混乱を描いたコメディです。

先ず、2分間のタイムループというアイデアが斬新でした。人の記憶と感情を継続させることによって、次から次へと事件を勃発させる工夫にも感心しました。

次に、タイムループを重ねるにつれて、舞台が少しずつ広がっていく様子が楽しめました(2)。また、通りを挟んで両側にある3階建ての旅館内の階段、および(旅館の)周辺敷地の高低差による階段で昇り降りを繰り返すさまは、アクション映画のようでもありました(3)

最後に、メジャーとはいえない本作品を、TOHOシネマズ日比谷というメジャーな劇場で観ることができて良かったです(4)。機会があれば、「ヨーロッパ企画」の舞台も観に行きたいと思いました。

(1)人気劇団「ヨーロッパ企画」によるオリジナル長編映画第2作。「ヨーロッパ企画」は、1998年に同志社大学の演劇サークル内で結成され、京都を拠点に活動している劇団。

(2)舞台である旅館から、①通りをはさんだ向かいの離れ、②旅館のすぐ裏を流れる川の土手、③神社の境内と広がっていく。

(3)2分間のタイムリープを36回、長回しで実際に(時間を)測りながら撮影したスタッフが、最もアクションしたのかもしれない。

(4)会場はほぼ満席だった。ただし上映は、規模が小さめの8番シアターだった。。