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準大手監査法人への検査を強化

金融庁傘下の公認会計士・監査審査会(Certified Public Accountants and Auditing Oversight Board, 以下、CPAAOBという。)は、5つの準大手監査法人(1)への検査を強化するそうです。上場企業の監査法人が、大手から準大手や中小に移っていることから、これまで3年に1回だった立ち入り検査の頻度を2年に1回に高めることで、検査を通じて監査の質を確保するとのことです。出典:2023年7月14日付日本経済新聞電子版金融庁、準大手監査法人の検査強化 2年ごとに立ち入り - 日本経済新聞 (nikkei.com)

この点、中小監査法人はJICPA、準大手監査法人はCPAAOBという役割分担でしょうか(2)市場の門番である監査法人の一丁目一番地が、会計監査による信頼付与だとすれば、現場の公認会計士の皆さんに元気と意欲を与える検査であってくれればと思います。

(1)仰星監査法人、三優監査法人、太陽有限責任監査法人、東陽監査法人、PwC京都監査法人。この内、PwC京都監査法人は、四大監査法人の1つであるPwCあらた監査法人との経営統合を目指す具体的な協議を始めている

(2)アメリカに当てはまると、中小AICPA・準大手PCAOBとなるのだろう。