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人口減少が続く

総務省が、住民基本台帳に基づく人口動態調査を発表したそうです。それによると、①日本人は1億2,242万3,038人で前年から80万523人減少(1)、②住民票を持つ外国人は全国で28万9,498人増(2)の299万3,839人だったとのことです。出典:2023年7月26日付日本経済新聞電子版日本人の人口、全都道府県で初の減少 外国人299万人が底支え - 日本経済新聞 (nikkei.com)

人口動態予想は、かなり精度が高い(そうな)ので、事前の予想と事後の事実の一致が確認された(だけ)ということかもしれません。とはいえ、80万人の減少はインパクトがあります。山梨県(79,3万人)または佐賀県(79.9万人)が消滅したことになるからです(3)。このペースが続けば、9年で愛知県(723.4万人)が、11年で神奈川県(897.2万人)や大阪府(851.6万人)が消滅することになります。

一方、出校時利用する東急田園都市線の最寄駅から渋谷駅までの混雑は相変わらずです(4)。人口減少が続く中、東京圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)への人口集中が進んでいる印象です(5)(6)(7)

(1)減少幅は1968年の調査開始以来最大。

(2)増加幅は2013年に調査を始めてから最大。

(3)人口80万人を下回る県もある。福井県(74.4万人)・徳島県(71.1万人)・高知県(67.9万人)・島根県(64.9万人)・鳥取県(54.1万人)である。

(4)同じく渋谷を経由する東急東横線は、混雑が激しいことから、帰宅時間の快適性を高めるため、平日夜の座席指定サービスを始めると発表した。出典:2023年7月26日付日本経済新聞電子版東急東横線、平日夜に500円で座席指定 810日から - 日本経済新聞 (nikkei.com)

(5)東京圏の人口は3,554万人。これは総人口の29%にあたる。

(6)実際、東京への人口集中は再加速している

(7)例えば、お隣の韓国の2019年の総人口は5,178万人。その内、50%にあたる2,589万人が首都圏(ソウル市・京畿道・仁川市)に居住している。同年の出生率は0.78である。