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Non GAAP業績を開示する趣旨

メガバンク傘下の証券会社で、連結対象外のグループ会社を疑似的に加えた業績を開示する動きが出ているそうです。

例えば、①みずほ証券は、連結対象外の兄弟会社の米国みずほ証券などを合算した純利益の開示を始めた、②三菱UFJフィナンシャルグループは、三菱UFJモルガン・スタンレー証券(60%出資)とモルガン・スタンレーMUFG証券(49%出資)の国内2社を単純合算した業績を中心に説明する考えである、③SMBC日興証券も、水面下で米国事業を合算する決算表記の検討に入ったとのことです。出典:2023年8月18日付日本経済新聞電子版みずほ証券開示が業界に波紋 決算が映すコップの中の嵐 - 日本経済新聞 (nikkei.com)

確かにNon GAAP業績の開示は、各社の判断に基づく任意開示です。しかしいずれも、「利益を大きく見せようと」いう趣旨であることを興味深く感じました(1)

(1)各社は、「事業実態を反映した業績を、幅広いステークホルダーに知ってもらうため」と説明するが、最大手の野村HDへの対抗心も透ける。