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新リース会計基準の適用延期

ASBJが検討中の新リース会計基準の適用時期が2027年度以降になる見通しだそうです。出典:2024年1月5日付日本経済新聞電子版新リース会計適用、27年度以降に延期 小売りなど反発で - 日本経済新聞 (nikkei.com) 

この点、リース取引の会計処理は予てより検討されています。実際、①2023年5月2日に「企業会計基準公開草案第73号「リースに関する会計基準(案)」が公表されコメント募集開始、②8月4日がコメント期限、③8月9日にコメント公表というプロセスは、「24年3月までに基準づくりが終わるメドを立」て、「26年度からの適用を見込ん」だものと解されます。しかし(新リース会計基準適用の)「影響が大きい小売業界などから異論が噴出」し、適用延期となったとのことです。

言うまでもなく、(リースに限らず)会計処理を決めるには、ビジネスの実態を把握した上で、投資家にとって必要な情報は何かを判断することが一丁目一番地です。ASBJは難しい舵取りを強いられているようですが、筋を通した対応を期待したいと思います。