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太陽監査法人 金融庁に業務改善計画を提出

ディー・ディー・エス(1)に対する監査に重大な不備があり、2023年12月に行政処分を受けていた太陽監査法人は、2024年1月末までに金融庁へ業務改善計画を提出するそうです。出典:2024年1月26日付日本経済新聞電子版太陽監査、急拡大のひずみ - 日本経済新聞 (nikkei.com)

確かに、「太陽の担当会計士は「指摘部分は当然修正されるはず」と考え、業務効率化のため事前にレビュー報告書を渡していた。」ことは不味、許されることではありません。しかし、監査報告書(レビュー報告書)の発行は命綱(last resort)であり、最も重要な業務(一丁目一番地)であることを知り尽くしている(はずの)公認会計士が、そうせざるを得なかった背景がもしあるなら、そこにも(そこにこそ)目を向ける必要があるのではないでしょうか。

この点、(太陽監査法人を含む)準大手監査法人への検査強化は一法かもしれません。しかし、「DDSのように上場の意義を理解していない企業が存在しているのも事実」なら、「監査インフラが有限であることを踏まえ、野放図な上場企業増加も見直す必要あるだろう」という指摘は、傾聴に値すると思います。

(1)DDS。2023年8月上場廃止。