· 

新NISA経由の資金の行き先

新しい少額投資非課税制度(NISA)開始から1カ月が経過し、対面・ネット証券10社の口座を経由した購入額が合計で1兆8,000億円を超えたそうです。出典:2024年2月13日付日本経済新聞電子版NISA1.8兆円流入、旧制度の3倍ペース 過半は投資信託 - 日本経済新聞 (nikkei.com)

この点、内実は、「購入総額の過半は投資信託で、米国など世界の株式に投資する商品に人気が集中し」「個人マネーの流入は一握りの低コスト投信に限られている。日本株ファンドや高い収益を狙うアクティブ投信は人気薄」とのことです 。換言すると、新NISA経由の資金の行き先は、米国など世界の株式に投資する商品のようです。前職において海外から見ていた時代(1)の日本から、国民がcapital flightを選択する(せざるを得ない)国(2)になった証左(の1つ)でしょうか。

(1)1度目は1989年~1992年(の経理海外研修員時代)、2度目は1996年~2002年(の海外駐在員時代)。当時の日本の1人当たりGDPは世界のトップ10が定位置。

(2)例えば、IMFが2023年10月に発表した1人当たりGDPランキングによると日本は34位。