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映画『ネクスト・ゴール・ウィンズ』鑑賞

この映画は、世界最弱のサッカーチーム(1)がワールドカップ予選で起こした奇跡のような実話(2)をもとに製作されました(3)

ニュージーランド出身のタイカ・ワイティティ監督は、ニュージーランドの先住民マオリの血を引いています。作品で描かれる、南太平洋の小国である米領サモアで生きる人々の暮らしや文化・人柄を通して、監督の世界観を垣間見ることができます。また衝突しながら変化・成長したのは、チームというより海外から招聘された監督だったというメッセージは共感できるものでした。

同じジャンルで、①昔観た『クール・ランニング(4)』、②大昔観た『がんばれベアーズ(5)』同様ほっこりさせられる作品でした。

(1)米領サモアのサッカー代表チーム。同チームは、2001年にワールドカップ予選史上最悪となる0対31の大敗を喫して以来、1ゴールも決められずにいた。

(2)2014年のワールドカップ予選(対トンガ戦)において、①念願の初ゴールを決めた上に、②試合にも勝利した。

(3)2014年に、『ネクスト・ゴール!世界最弱のサッカー代表チーム0対31からの挑戦』というドキュメンタリー映画が制作されている。

(4)1993年のアメリカ映画。ジャマイカのボブスレー男子4人乗りチームが、1988年にカナダのカルガリーで開催された冬季オリンピックに初出場した実話をもとにしたスポーツコメディ。

(5)1976年のアメリカ映画。弱小少年野球チーム「ベアーズ」を率いることになった(かつてマイナーリーグで活躍した)プールの清掃人が奮闘する姿を描いたコメディ。