世田谷区豪徳寺にある旧尾崎テオドラ邸を見学しました。
旧尾崎テオドラ邸は老朽化が進み、2019年には取り壊しの危機にありました。しかし漫画家/山下和美が保存活動を展開するとともに、山下が発起人となり、一般社団法人旧尾崎邸保存プロジェクトとして、漫画家や地域住民・行政を巻き込み保存が実現したものです。
一昨年、世田谷文学館で山下和美展を鑑賞した際、本件プロジェクトも紹介されていました。それ以来、一般公開されたら見学したいと思っていました(1)。
実際に行ってみると旧尾崎テオドラ邸は、外観は青色(2)・中はギャラリー(3)や喫茶室(4)などを備えた素敵な洋館でした。1階の寄せ書きには多くの著名な漫画家がサインをしており、(本件プロジェクトの)裾野の広さと頑強性が窺えました(5)。
招き猫で人気の豪徳寺との距離も近いこともあり、多くの人に足を運んで欲しいと思いました。
(1)一般公開は今年の3月1日だった。出典:2024年2月18日付日本経済新聞電子版よみがえった明治の洋館、旧尾崎邸 一般公開へ - 日本経済新聞 (nikkei.com)
(2)現在も工事が続いている。したがって周囲にはフェンスなどが施されている。
(3)最初の個展「三原順の空想と絵本展」は4月9日に終了した。4月12日からは「松苗あけみ展~spring has come~」が開かれている。
(4)アフタヌーンティーを楽しめる。ただし(喫茶室も含めて全て)日時事前予約制である。
(5)チャリティーオークションも行われていた。