· 

国際会計基準適用会社の減損損失

国際会計基準を適用する住友化学は、製薬子会社などで減損損失を約2,700億円計上し、2024年3月期の連結最終損益が、3,120億円という過去最大の赤字になったそうです。出典:2024年4月30日付日本経済新聞電子版住友化学、医薬1800億円減損 石化再建「肩すかし」で株安 - 日本経済新聞 (nikkei.com)

ところで、国際会計基準(1)においては、「のれんの償却の再導入はしない」という内容を含む公開草案(2)が出ています。コメント募集期限(3)を経て基準化という流れを想定すると、会計基準の適用(選択)を吟味する必要性(重要性)は一層高まりそうです。

(1)「企業結合-開示、のれん及び減損IFRS第3号及びIAS第36号」の修正案。

(2)償却の再導入はしないという結論は「スナップショット」の8ページ(20240419_03.pdf (asb-j.jp))に、結論の背景は「結論の根拠」のBC228-BC251(20240419_02.pdf (asb-j.jp))にそれぞれ記載されている。

(3)2024年7月15日。なお公開草案はその4ヵ月前(3月14日)に出ている。