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JR東がみどりの窓口の縮小を凍結する

JR東が、みどりの窓口の縮小計画を凍結すると発表したそうです。出典:2024年5月8日付日本経済新聞電子版JR東日本、みどりの窓縮小を凍結 デジタル化進まず - 日本経済新聞 (nikkei.com)

JR東によると、「デジタル化やチケットレスへの移行を目指して有人窓口を減らしてきたが、繁忙期の混雑が深刻になって、利用者から苦情が出ていた」とのことです。確かに渋谷駅も、ハチ公口の営業が終了し西口のみになって以降、混雑がひどいという話(1)はしばしば耳にします。また本務校の最寄駅である(JR高崎線)新町駅のみどりの窓口は、一足早く2022年12月に営業終了しました。しかし備え付けられている自動券売機はハードルが高いのか、シニアの方を中心に、都度駅員さんにサポートをお願いしている(2)ようです。

良く知られている通り、JR東は、①終電の繰り上げ、②在来線の運行本数削減といった施策(3)を既に行っています。今回は、「通勤定期の販売シーズンに外国人観光客の急増も加わり窓口に長蛇の列ができていた」ことから、「混雑緩和のために縮小計画は凍結するが、長期的にはみどりの窓口は減らしていく」ようです。

国内の少子化・高齢化による人口構造の変化と人口減少が避けらない中で、上場企業であるJR東を取り巻くインバウンドに頼らざるを得ない現実(収益性)、および同社が担う地域インフラの重要性(公益性)が改めて浮き彫りになったように感じました。

(1)実際外国人観光客が、自力でサイトや券売機を使うのは相当難易度が高いかもしれない。

(2)また自動券売機では購入できない商品もあることから、(世代を問わず)近隣(主に高崎駅)のみどりの窓口へ行かなければならないこともある由。

(3)最近では快速アーバンの減便が記憶に新しい。