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シャープ 液晶生産事業から撤退

シャープがテレビ向けの液晶パネルの生産から撤退すると発表したそうです。出典:2024年5月14日付日本経済新聞電子版①ャープ、243月期1499億円最終赤字 堺工場を停止 - 日本経済新聞 (nikkei.com) シャープ社長、鴻海と「資本協力検討」 自己資本10%割れ - 日本経済新聞 (nikkei.com) の丸液晶終焉へ シャープ大型撤退、JDI10期連続赤字 - 日本経済新聞 (nikkei.com)

良く知られているように、同社は2000年代に「世界の亀山モデル」を冠に付した液晶テレビで一世を風靡しました(1)。その後「中国勢との価格競争が厳しく採算割れが続」き、2016年には台湾企業の傘下に入ったものの、「再び抜本的な事業構造の見直しを迫られ」、今回の意思決定に至ったようです。

残念ながらこれで、わが国の大手電機メーカーのテレビ向け液晶パネルの国内製造拠点がなくなることになります(2)。2025年3月期には「大型パネルに携わる人員を対象に早期希望退職を募るほか、中小型も人員を削減する」ことから、地域経済への影響も心配です。

(1)当時の「目の付け所がシャープでしょ」というCMも印象深い。

(2)また「東芝やソニー(現ソニーグループ)、日立製作所の液晶パネル事業を統合して発足したジャパンディスプレイ(JDI)は2024年3月期に10年連続の連結最終赤字を計上した。かつて半導体と並び日本の電機業界をけん引した液晶産業が終焉(しゅうえん)を迎えつつある」とのこと。例えば、①JDIの10年連続(の連結最終赤字)は2014年の上場以来(の連続)、②JDIの公開価格(の900円)は(10年で)50分の1(の18円(2024年5月15日終値))に下落。