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初心に戻る

先週は所属する学会(1)があり、時間の許す限り参加させて頂きました。

実は今月末で大学教員に転じて丸5年になります。しかしその間の研究成果はほぼゼロです(2)。この点、自分の中で言い訳はたくさんありますが(3)、有名な、”Publish or perish?”(論文を書きなさい。書かないのなら研究者の世界から足を洗いなさい)に引き寄せると、悠長なことは言っていられません。

そのような状況下、今回お話をさせて頂いた中で、①同じ悩みをお持ちの先生や、②関心のある分野が近い先生がおられることが分かり勇気づけられました。また”Take a deep breath and work on this problem step-by-step while having fun!”という言葉(4)も胸に沁みました。

自ら望んで末端に置いて頂いている(研究者の)世界ですし、(5年前の)初心に戻って頑張ろうという気持ちにさせてくれる有意義な学会でした。ありがとうございました。

(1)前半(8月25日~28日)は日本会計研究学会第83回大会(@早稲田大学)。①日本経済会計学会第41回年次大会との同時開催、②アカウンティング・ウィーク2024(日本会計研究学会・日本監査研究学会・国際会計研究学会・日本経済会計学会)の新たな開催という試みは興味深かった。一方、③討論者制がなくなったのは残念だった。後半(8月30日~9月1日)は日本簿記学会第40回全国大会(@神戸大学)。開催方法が直前に変更(対面→オンライン)された。しかし全てのプログラムが予定通り行われたのは素晴らしかった。

(2)紀要に2本投稿しただけである。

(3)例えば、①新しい環境に慣れるのに時間を要した、②新型コロナウイルスへの対応を求められた、③研究成果に対するプレッシャーがそれほど強くなかった、④社外役員の仕事を頂いた、⑤JICPAのCPDの対象になった、⑥現在主流である実証研究は能力的に難しい、⑦関心のある分野(研究対象)がマイナーなど。

(4)日本経済会計学会統一論題「財務会計の機能-実証研究の展開」で座長を務められた首藤昭信先生(東京大学)が紹介された。