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囲碁の国際棋戦での優勝

囲碁の国際棋戦「第10回応氏杯世界選手権」で、日本の一力遼棋聖(1)が初優勝を遂げました。日本の棋士が持ち時間の長い主要国際棋戦を制するのは、2005年にLG杯世界棋王戦で優勝した張栩九段以来19年ぶりだそうです(2)。おめでとうございます。出典:2024年9月8日付日本経済新聞電子版囲碁・一力遼棋聖が国際戦優勝 日本勢19年ぶり世界一 - 日本経済新聞 (nikkei.com)

良く知られているように、囲碁は、将棋と共に日本で最も親しまれてきた、伝統的なボードゲームです。しかし近年、①1980年代に1,000万人超だった日本の囲碁人口は200万人を切り、②囲碁の七大タイトルで最も歴史が古い本因坊戦が大幅に規模を縮小するなど厳しい状況に直面しているようです。今回の快挙が、日本の囲碁界の活性化に向けた端緒となるよう願っています。

(1)27歳、天元・本因坊。

(2)日本人に限れば、1997年の「富士通杯」の小林光一九段以来27年ぶり。