書評

書評 · 18日 9月 2024
1冊目の『英語の新常識』は、withコロナ・afterコロナのニューノーマル(新常態)として定着した海外の方とのオンラインで感じていた、①使ってはいけない言葉や差別用語を学ぶこと、②若い人が使う表現を学ぶことを目的に手に取りました。...
書評 · 30日 8月 2024
本書は、日本監査役協会の機関誌である『月刊監査役』に、2015年5月から2021年9月の間、隔月で39回連載された「随筆(1)」をまとめた単行本です。本書が刊行された2022年に社外監査役に選任されたこともあり、以前から関心のある1冊でした。(長い)積読期間を経て、今回読了しました。...
書評 · 08日 8月 2024
筆者(1)は、社会・経済の変化に対する会計の対応という観点から多くの示唆を与えてくれました(2)。中でも「意思決定有用性への問い」「価値源泉の捉え方(専門知からアジリティへ)」「データは主観的に構築される」という点を興味深く感じました。また「デジタライゼーション」という言葉一つとっても、様々な解釈をなし得るわけですが、訳者(3)による豊富な訳注や用語説明を通して理解を深めることができました。ありがとうございました。 (1)管理会計が専門のロンドン・スクール・オブ・エコノミクス教授。 (2)例えば、以下(①~⑪)が挙げられる。①しかし、情報の価値は分析にあり、そしてAIシステムがビッグデータの分析を支えることができます(p.37)。②理解しなければならないのは、効果的な意思決定は、定量化や数式化されない、インスピレーションや本能、情緒的判断から引き出されうるということです(p.43)。③私たちの価値は・・・「専門知」から「アジリティ」と継続的な再発明へと移行しています(p.47)。④硬直化した会計の枠内で、従来の評価手法や、価値創造とオペレーションに関する狭い概念を適用してプロジェクトを定量化することは、もはや通用しません(p.54)。⑤会計の破壊は、財務専門職が、より深い経営管理情報の提供者として役割を果たし、ビジネスがデジタルになることによる、新しい機会を理解し、察知し、伝える必要があることを意味します(p.65)。⑥進化するテクノロジーから利益を得るためには、適切な会計報告が不可欠であり、そのことは会計インテリジェンスを変化させる必要があることを意味します(p.85)。⑦Z世代は膨大な量の情報を思い通りに扱うことができ、以前の世代に比べてより現実的で分析的な判断を下します(p.109)。⑧先に述べたように、会計担当者は意思決定のための情報を提供することに長けていますが、会計の世界観を変えることによって、より賢くなる必要があります(p.146)。⑨繰り返しの日常業務が機械に取って代わられ、多くの活動が人間とロボットのハイブリッド作業になっていく中で、会計担当者は技術的スキルと社会的スキルの両方に力を注ぐことが重要になっていくでしょう。・・・明らかなのは、会計担当者の仕事は変化しており、その専門性は変化に適応しなければならないということです(p.154)。⑩何はともあれデータはデータである、と考えるのは容易ですが、データは主観的に構築された表現物です(p.162)。⑪職業として会計に携わる者は、自らの役割が、組織内部の展開のためであれ、外部関係者による投資、コンプライアンス、ガバナンスの決定のためであれ、意思決定にとって重要な情報を提供することに強く結び付いていると教えられてきました。しかし、現在、財務のリーダーにとって重要なのは、デジタルテクノロジーによって解き放たれた力を理解しないと、保証業務や経営管理のテーブルに持っていくべきものがあるのに、それを提供する役割を放棄することになるという認識です(p.167)。 (3)早稲田大学教授。
書評 · 24日 7月 2024
筆者(1)の本を手に取るのは『国家の品格(2)』以来でした。 筆者は、旧満州からの過酷な帰国体験および両親の生き様を通して、日本人の真価は「教養」「品格」「ユーモア」にあり、「惻隠という日本人の良さ」を失わないよう生きたいと述べています。なお「英語教育」「グローバル資本主義」に対する厳しい(negativeな)姿勢は不変です(3)(4) 。...
書評 · 07日 7月 2024
全3巻の第3巻(Ⅲ変容の時代)を読了しました。第1巻(Ⅰ確立の時代)、第2巻(Ⅱ激動の時代)同様、勉強になりました。...
書評 · 12日 6月 2024
第1巻(Ⅰ確立の時代)に続いて、第2巻(Ⅱ激動の時代)を読了しました。こちらも勉強になりました。...
書評 · 25日 5月 2024
本書は、主に税理士志望の社会人学生の皆さんとの大学院における授業を通して生まれた問題意識(日本の中小企業における計算書類の信頼性を確保するためにはどうしたら良いか)(1)に基づいて手に取りました。...
書評 · 09日 5月 2024
筆者は1952年生まれの落語作家です。1977年、桂枝雀に新作落語『幽霊の辻』を書いたことを端緒に、1987年に落語作家専業となりました(1)。その後、上方落語の新作を書いたり江戸落語を上方化するなど幅広く活躍し、現在までに260席の落語を手がけています。...
書評 · 25日 4月 2024
本書の研究対象は、保守主義の原則(1)が、①どの程度採用されてきたか(2)、②どのような経済的機能を有するか(3)という点です。...
書評 · 14日 4月 2024
この本は、英国グラナダTVが製作した全41話のテレビドラマ『シャーロック・ホームズ シリーズ』において、シャーロック・ホームズを演じたジェレミー・ブレッドについて、各話ごとに関係者のコメントや当時のエピソードを紹介しています(1)。 私はシャーロキアンと称されるマニア(専門家)ではありません。しかし『シャーロック・ホームズ...

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